最終回いらないかも(漫画と小説の違い)

最近になって、気がついた事。(今頃!)
漫画には大抵、最終回があるけれども、シリーズ物の小説には最終回がない。
正確には、なかなか大団円までたどり着かない。
例えば、グインサーガは未完のまま作者が亡くなった。
自分が読んだ事がある範囲でも、


等等、待ち続けてX年経過した物や、もう、続編が出なそうなもの。
あるいは、最初から、最終回を書くつもりがない(ように思える)ものが沢山ある。
(最近、読んでいない物も多いので間違っていたらゴメンナサイ)

確かに、最終回があったほうがスッキリするが、同じぐらいがっかりするファンもいるはず。
(終わる事自体にガッカリ。イメージしていない終わり方に2度ガッカリ)
そして、続編が出ないことに文句をいうファンはいても、最終回が出ないことに文句を言うファンは理論上いない。
売る側の論理も含めれば、最終回無しというのは合理的なのかもしれない。


漫画の最終回は、最近、ますます閉店セール化してきている。(ように思える)
嫌な言い方をすると、人気がある間は(終わり頃でも)続くが、人気がなくなってくると急いでたたむ。
結果、いまひとつ、こう、ガツンとこない。
こんな最終回なら、いらなかったなあと思う。


また、人気はなかったかもしれないが、面白い漫画は沢山ある。
そういう漫画が閉店セールのせいで、あくせくした終わり方をしてしまうのは残念。
そして、そういう終わり方のせいで、機会があったときに再開しても筋に無理がでたり、再開されない事があるとしたら残念な事。


いいじゃん、なんの繕いもなく、途中でブツンと(連載が)終わっても。
最終回(とって)つけるメリットが思い浮かばない。
読んでいない読者には関係ない話だし、ファンにとって、どちらが誠実かといえばブツンと終わる事ではないか。
隠れたファンが大勢いれば再開を望む声も集まるはず。
が、最終回が出ちゃうと、「ああ、なんか残念な終わり方しちゃったね」で終わり。


計画された最終回は、もちろん大歓迎だけど、連載中止と最終回は別で良いのではないか。
読者と作者のために。