+−ゼロのための組織

さらに脱線。
元同僚が、アマチュアスポーツ(アメフト)チームの運営を手がけたらしい。
元々は企業に所属していたチームだが、予算が企業の業績に左右される事や、そもそもチームの存続自体が問題になる事から運営会社を設立したらしい。


仕組みはこんな感じ。
・選手は独自に仕事を持っていて運営会社から給料をもらうわけではない
・練習場やコーチの給料などの運営費をスポンサーシップでまかなう


元同僚は、まず試合会場への来場者を増やそうとしたらしい。
マイナーな競技なので、抽選会や催物をたくさん用意して、それ目当てのお客さんでファンクラブ会員を増やした。
企業には広告料の他に、抽選会や催物をスポンサードしてもらい(お金は出せなくても割引券や景品は宣伝目的で出してくれるところが多いらしい)、チアリーディングや吹奏楽は地元の大学やアマチュア団体に依頼した。(謝礼は無しだが、彼らにとっては発表の場ができるので喜ばれる)
企業にとっても、特定のエリア内(この場合は市)での宣伝効果というものがあり、チームを維持するだけのスポンサー収入はあるらしい。
また、試合のチケットで、採算をとろうという考えはなく、ファンクラブに入会するとタダで見れるし、ファンクラブ会員は加盟店で割引サービスがある。
ファン会員の数はリーグ1、加盟店の数もリーグ1らしい。
こういう場が、自分の地域にあれば楽しいと思うし、アメフトに興味がなくても一度くらいいってみるかもしれないと思った。


NPO?ユニオン?どちらでも良いが、儲けを出すためではなく、凌いで行くための組織。
お金、物、労力、出せるものや要らないものをアメフトチームを仲介点として寄せ合い再配分する。
こういう組織も面白い。
今後、どれぐらい維持できるかわからないけどひとつのアイデアだと思った。(それにしても良く実現できたなぁ)
元同僚は、気苦労が多い割りに実入りにならかったとこぼしていたけれど。