追記2 楢山節考読んだ

ストーリー立てが巧みなので、そう感じないが、壮絶なお話。
お年寄りだけでなく、生まれたばかりの子も、食料事情によっては捨てられる。


おりん婆さんは気丈な人で、亡くなった祖母を思い出した。
亡くなった祖母も、気丈な人で、気前の良い人だった。
いつもお小遣いを(見えないところでそっと)たくさんくれたけど、あれ年金からなんだよね。
そんな経験があるから、お年寄りや親に分配されるリソースは子や孫にも流れていくと考えてしまう。
子供手当てを使って親孝行している人はいないでしょ?たぶん。
4人いた祖父母は、最後はみんな長く入院してから亡くなったけど、僕が好きだった祖母は一番最後に入院して一番早く亡くなった。
人に迷惑をかけるのが嫌いな人だった祖母らしいと感じた。
そんな事も思い出した。


今は、山に捨てずに、若者が家や村から出て行く。
その結果、村や家がなくなり、リソース配分が、国まかせ会社まかせになっているのか。


村や家に変わる新しい中間バッファやグループのくくりが欲しい。
(家でも良いのだが、核家族ではリソースの配分を有効に行うには小さすぎる)
おりん婆さんのような尊厳も持ちたい。