『自分の言葉』って何?

『自分の言葉で話す』を言い換えると『自分の世間(体験、知識、常識)に基づいて話す』ではないかと思う。
(おそらく新卒採用の面接官は、常識は省いて欲しいと思っている)
世間が違う人同士が会話をすると、たとえば以下のような事が起こる。

  1. 自分の世界にない言葉なのでまったくわからない
  2. 自分が理解できるものに置き換えて解釈する


仕事の場合、1のケースは伝わらなかった事がはっきりするので傷は少ない。
(あまりに多いとうんざりされてしまうが)
後々、大きな傷になるのは2のケースではないか。


じいちゃん、ばあちゃんや、小さい子に『りんご』や『マック』といったら食べ物の話だと思うだろう。
『ああ、ジョブズ入院しちゃったね』とか言われたらそれはむしろCOOLだが、私の田舎ではあり得ない。
例が適切でないというなら例えば以下のようなケース。(これも安直な例ではあるが)

  • システム価格について

 営業:ソフトのみの値段⇒顧客:サーバと保守料込みの値段

 部下:コーディング終了までの時間(雑用が入らなかった場合)⇒上司:テストまで含めて(何があっても)完了するまでの時間


世間話はともかく、仕事の話であればいちいち確認が必要なのだ。お互いの身のために。
お客様が「業務のわかる人間をよこしてくれ」というのは良く耳にする注文だと思うが、これも実は、まったく確認しない人間よりも、適切に(あくまでも適切に)確認してくれる人間を望まれていると考えている。