松曳き
家元が亡くなった。
月並みな言葉だが、もう一度、高座を見たかった。
ただただ、残念。
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手元にある中で一番良く見るソフトがこれ。
大ネタではないのだろうが、粗忽な殿様や家老がとてもチャーミング。
噺も面白いが、この中に納められているトークがまた良い。
家元の映画論が楽しい。紹介された映画を見てみたら、これがまた面白い。
好きな物を語る姿がチャーミングなのだ。
追悼の報道は毒舌や、奇抜な行動を中心に組まれたものが目立つ。
もっと高座の姿を中心に編集して欲しいなと思う。
噺の後の拍手に応える家元の笑顔。
本当にチャーミングな人だったと思う。
このソフトに納められている家元の言葉。
「早いこと好きな事をやって早いこと死んじゃった方が良い」
個人的には「そうだよね、そうありたいよね」と思っている。
生きてるだけでリソースを確保しているわけだから、やりたい事やって、すみやかに開放すべきである事は分かる。
一方で、掴んだものをなかなか手放せない事も実感でわかる。
だから、使いもしないリソースを確保しっぱなしの人の事を非難する事もできない。(確実に自分に返ってくるから)
つい先日まで高座に上がっていた家元。
その家元でさえ最後の三週間は(も!)病院のベットの上で意識不明の状態だったと知ると、シンドイ。