気がつかなかった。がーん。
![君がいない夜のごはん 君がいない夜のごはん](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51D8NyCAehL._SL160_.jpg)
- 作者: 穂村弘,
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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後書きに、「食べ物のその周辺についての文章をまとめた本です」とあってビックリ。
気がつかなかった。がーん。(タイトルで気付け)
と、そのくらい面白く読めた。
歌人の穂村さんらしく、一文、一センテンスどころか、選ばれた単語だけで可笑しい。
本当は、一日に一つずつ読んで、身の回りに置き換えて楽しんだり、突っ込みをいれたりした方が楽しかったと思う。
一気に読んでしまったけど、これから読む人には一日一つ、もしくは毎食後に少しずつの読書をお奨めしたい。
以下、引用。(お気に入り)
*未読の方はご注意を。
*読後には、なぜこんな引用をしたのかご理解いただけるのではないかと。
「そんなの書いてあるわけないでしょう?」
友人が僕の知らないところで「ミゲル」にねえ。
それは「躾」っていうんだよ、
これが「盛り合わせフライ定食」ではまずいのだ。
今でも妻は「ハニートーストくりぬき女」として、
「つまり、そいつは米だ」
ヒトツデイロンナアジガタノシメル
私は全然いいんだけど、脳が怒る。
文庫本が京極夏彦であればあるほど、
「牡蠣に当たったことのある奴と、当たったことのない奴だ」
「当事者意識が足りないよ」
「私の手の動きが見えるの?」
「みんなタコヤキを片手に入ってくるからです」
「飲む飲む毎日飲む」
「あれは魚です」
「四番打者不在の打線」
いきなりマロンクレープから入るのだ。
静かに髪が逆立った。
一体、何をどう間違えていたのか、恐ろしくて尋ねることができなかった。
「さっきのは特選和牛ヒレだね」
「これ以上、電化製品が壊れませんように」
「この子たち、生まれたときからアイスクリームがハーゲンダッツか」
二冊とも下巻だった。がーん。
二〇三〇年くらいには私もアムラーになれると思う。
「リズムですね」
「私はエアー系かな」
それは「私のラーメン」じゃない。
「酸っぱいですよ。蟻酸かな」
「たまにはいいと思うんです。夏だし」
「(ほっとする)」